school_mission-7
概要
今回の惑星データ解析のテーマは,可視-近赤外スペクトルデータから探る月面表層情報です.
月惑星探査によって得られた精細な分光データを自ら解析して月表層の岩石や鉱物,風化について学ぼうという企画です.
かぐや分光データの取り扱い,地理情報システム,スペクトルと鉱物・風化の関係の理解について実際にデータを解析しながら学んでいきます.
具体的な内容
○月面表層物質の一般知識・概論
○可視-近赤外波長域連続分光データを用いた月面表層へのアプローチ:月科学研究の紹介
○かぐや/可視-近赤外連続分光データの取り扱い
○課題演習
1. かぐや/可視-近赤外連続分光データを用いた,
(1-a)輝度値データから反射率データの作成
(1-b)太陽距離を補正した反射率の作成
(1-c)コンティニューム(連続光成分)を差し引いた鉱物吸収帯の把握
2. かぐや/可視-近赤外連続分光データの基礎校正: 反射率補正係数の作成
3. 月面連続分光データビューワ「月光」の紹介,風化度指標の算出と評価
*実習時間は限られているため,課題演習の1はa,b,cのいずれか1つの選択制にすることを考えています.
参加申込み時に希望のテーマを選択願います.演習課題の2と3は参加者全員に体験していただきます.
開催スケジュール
2014年3月6日(木)13:00~2014年3月8日(土)17:00
開催場所
会津大学
アクセス情報: <URL:http://www.u-aizu.ac.jp/access.html>
- 福島空港から会津大学までは乗合タクシーが便利。1時間半で3000円/人(要予約):<URL:http://www.fks-ab.co.jp/access/taxi.html>
- 上記のアクセス情報通りバスを乗り継いでも、最後に駅から大学までタクシーを使うと交通費はほぼ同じ。
- JR会津若松駅-大学の交通手段
- 徒歩30分(雪が残っている場合は足下に注意)
- タクシー・路線バスで数分
- バス時刻表
実習会場最寄バス停は、舟ヶ森(会津大学東口)、もしくは会津大学前(行きと帰りでバス停の場所が異なります:往路のバス停は大学構内,駅行きの復路のバス停は正門を出て道路を渡った右側).バスの本数は少ないので注意
実習会場
- 研究棟3F中講義室M11
- キャンパスマップ: <URL:http://www.u-aizu.ac.jp/intro/facilities/campusmap.html>
- 研究棟は上記サイト図中(3)の建屋です.
- 無線LAN環境と電源の提供を行います.
宿泊情報
- 駅近くのホテル(楽天トラベルホテルページへのリンク)
- 東山温泉のホテル(タクシー等で大学まで20分程度)
事前準備
参加者は、当日までに各自の計算機環境をこちらの事前準備解説ページを参考にして整備してください。不明な点はMLにて質問を受け付けます。
当日の流れと実習資料
- 資料: spincプログラム(当日配布予定?)
- 資料:SP校正の詳細が記された論文(表の値などを演習で使用)Yamamoto et al. 2011, TGRS, 49, 11, 4660-4676.
3/6 午後前半
0.はじめに ToStartYO_rev2.pdf
1.イントロダクション
- (1-1) 月面表層物質の一般知識・概論
- (1-2) 可視-近赤外波長域連続分光データを用いた月面表層へのアプローチ:月科学研究の紹介
3/6 午後後半
2.SPデータに触ってみる
- (2-1) spincプログラムの展開
- SPデータ解析ツールspincについて学ぶ
- (2-2) SPデータの取得
- かぐやデータアーカイブからSPデータを検索し取得する手順について学ぶ
- (2-3) SPデータの読み方
- spincの基本的には使い方について学ぶ
- (2-4) 補助データおよび同時観測画像について
- 補助的情報の読み方および活用方法について
3/7 午前
3.課題演習(基礎編)
- (3-1) 輝度値データから反射率データの作成
- 対象プログラム:MAIN_Rad_to_Ref_Practice.c
- (3-2) 太陽距離を補正した反射率の作成
- 対象プログラム:MAIN_Rad_to_Ref_Practice.c
- (3-3) コンティニューム(連続光成分)処理
- 対象プログラム:MAIN_Continuum_Removal.c
3/7 午後前半
4.課題演習(応用編)
- (4-1) かぐや/可視-近赤外連続分光データの基礎校正 反射率補正係数の作成
- 対象プログラム:Calculating_Correction_Factor.c
3/7 午後後半
5.SPデータビューワ「月光」の紹介 と ちょっとした演習
3/8 午前
6.SPデータビューワ「月光」の紹介 と ちょっとした演習(続)
3/8 午後
7. 成果発表会
8. おわりに ToEndYO.pdf
講師
山本聡(国立環境研究所)
小川佳子(会津大学)
主催
月惑星探査育英会 実行委員会
共催
月科学研究会
後援
神戸大学惑星科学研究センター(CPS)
日本惑星科学会
宇宙航空研究開発機構
世話人
小川佳子,出村裕英,平田成,本田親寿,北里宏平(会津大),山本哲生(CPS),諸田智克(名古屋大),小林直樹(JAXA)
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