8_事前準備
計算機
各自で以下のソフトウェア環境を整備したノートPCなどの持参をお願いします.万一準備の上で問題があった場合に使用できるノートPCを世話人側で若干数準備する予定です.
SAO ds9
画像閲覧,解析のためのソフトウェア.主に天文学の分野で使用されているが,惑星科学分野の画像解析にも有用.
公式サイトより自分の環境に合った版をダウンロード,インストールしておくこと.MacOSXの場合はMacOSX Application版,X11版いずれも可.Windowsネイティブ版はversion 7.2.1のみ提供されており,最新版(7.3.2)ではまだ対応していないが7.2.1で問題ない.
表計算ソフト
MS Excelの他,LibreOfficeやOpenOfficeの無料オフィススイートの表計算ソフトや,Google SpreadSheetなどのオンラインソフトでも可.
グラフ作成ソフト
上記表計算ソフトのグラフ作成機能を用いても問題ないが,下記のgnuplotなど,より柔軟なグラフ作成を行えるソフトを準備してもよい.ただし,個別ソフト毎の機能・使用法に関する問題までは対応できない場合があるので,なるべく使い慣れたものを使用することを推奨する.
GNUPLOT
汎用のプロット作成ソフト. 公式サイトより直接ダウンロードするか,各自の環境でのパッケージ管理環境を通じてインストールできる. 使用法についてはgnuplot tips (not so Frequently Asked Questions)などに日本語でよくまとまった解説がある,
Small Body Mapping Tool (SBMT)
本実習会の主要課題の一つである小惑星向け地理情報システム(GIS).一般向けに開発元のApplied Physics Laboratory (APL/JHU) から各種プラットフォーム向け実行ファイルが配布されている.
対応プラットフォームは以下の通り.64 bit OSのみの対応となるので,特にWindowsユーザは注意すること.
- Windows 7 or higher (64-bit)
- Linux, recent distributions (64-bit)
- Mac OS X version 10.7 or higher (64-bit Intel-based Macs only)
実習会参加者向けには上記一般公開版に解析機能が加わった版を提供予定.当日までに動作確認を一般公開版で行っておくこと.
上記解析機能付きの版を使用希望の実習会未参加者の方は会津大学平田(naru@u-aizu.ac.jp)までお問い合わせください.
AiGIS
会津大学開発の小惑星向け小惑星向け地理情報システム(GIS).
今回はMac版のみ使用可能.他のプラットフォームを使う参加者は代わりに下記のWebAiGISを使用する.
<URL:https://dl.dropboxusercontent.com/u/12163670/AiGIS_Itokawa_Mac.zip>
よりファイルをダウンロード後,READMEに沿ってセットアップを行うこと.
テキストエディタ
大サイズファイルの編集,文字コード,改行コードの変更に対応したテキストエディタをインストールしておくこと.
MacOSX
Windows
以下のページでもいろいろなエディタが紹介されているので,好みに応じて選んでよい.
- Windows/MacOSX: プログラミング初心者にオススメ!OS別テキストエディタ10選
- MacOSX: Macのおすすめテキストエディタまとめ(プログラマ寄り)
プログラミング環境
今回の実習会では主にプログラミングを必要としない内容を取り扱うが,オプションとしてSPICE toolkitおよびdsk subsystemを用いたツールの利用方法を説明する.プログラミングに不慣れな参加者は以下の準備を省略してよい.
Windows
以下のいずれかの方法でプログラミング環境を構築する.
Microsoft Visual Studio
Microsoft純正のプログラミング環境.
Cygwin
Cygwinをインストールし,gccによるコンパイル環境を構築する.
MacOSX
以下をインストールしておくこと.
Xcode
App Storeからダウンロードしてインストール.
Command Line Tools
Terminalで以下を実行.
xcode-select --install on Terminal
XQuartz (X11)
<URL:https://xquartz.macosforge.org/>より入手できる.
また,パッケージ管理環境として
のうちいずれかをインストールしておくことを推奨.
linux/BSD系など
gccがインストールされていること.
プログラムのソースコードを編集するのに向いたテキストエディタがインストールされていること.CUI環境内で動作するエディタのほか,GUI環境で動くものでも問題ない.
仮想マシン環境+linux/BSD系など
特にWindows PCを使っている場合,普段の作業環境に手を入れたくない時や,Cygwinなどが正常に動作しない時はlinux/BSD系の仮想マシン環境を用意してそこで実習を行っても構わない.
Windows, linuxの場合,無料(ただし個人利用のみ.商用利用は有償)で使える仮想マシン実行環境としてVMware Playerがある.
MacOSXの場合はVMware fusionの30日間無償使用版がある.
SPICE toolkit
まず,共通環境として,以下のディレクトリを実習会用のディレクトリ(例えばtansaku)を整備すること
tansaku/SPICE/ tansaku/SPICE/cspice/ tansaku/SPICE/alpha_dsk_c/ tansaku/SPICE/kernels/
すでに別のディレクトリを準備している場合はそのままでも構わないが,実習中は上記ディレクトリ構成を前提とした説明を行う.
SPICEはNASAジェット推進研究所(JPL)で開発されている探査機補助データハンドリングツールで,この分野のデファクトスタンダードとなっている. 今回はC言語版のCSPICEを使うので,CSPICEダウンロードページから各自の環境に合わせたパッケージをダウンロードし,以下の手順でコンパイルを行う.
$ tar zxvf cspice.tar.Z $ cd cspice $ ./makeall.csh This script builds the SPICE delivery for the cspice package of the toolkit. (中略) a - version_main.o Compiling and linking: version.px Toolkit Build Complete $
ここまででライブラリとユーティリティのコンパイル終了.
cspice/lib/cspice.a cspice/lib/csupport.a
ができていること,またcspice/exe/以下にいくつかのコマンドができていればO.K..試しに
cspice/exe/version
を実行してみて,
$ ./version N0065
と表示されればO.K.
ここで作成された各種ファイルを含むcspiceディレクトリの中身を上記で作成した
tansaku/SPICE/cspice/
に移動させておく.
継続して使用する場合は,ライブラリ,ヘッダファイル,ユーティリティを適切なディレクトリにコピーしておいてもよい.例えば,
$ sudo cp lib/*.a /usr/local/lib/ $ sudo cp include/* /usr/local/include/ $ sudo cp exe/* /usr/local/bin/
この例では /usr/local/ 以下にインストールしたが,パスが通っていれば他のディレクトリでも可.
SPICE dsk subsystem
形状モデルを取り扱うSPICEの追加パッケージであるdsk subsystemも使用する.dsk subsystemは開発中のalpha版という位置づけとなっているが,今回の実習会の範囲では問題なく使用できる.
SPICEと同様に,NAIFのhttp/ftpサイトにあるdskダウンロードページから各自の環境に合わせたパッケージをダウンロードする.
http://naif.jpl.nasa.gov/pub/naif/misc/alpha_dsk/C/自分の環境/packages/
にある全ファイルをダウンロードし,CSPICEと同様にコンパイルを行う.
alpha_dsk_c/lib/cspice.a alpha_dsk_c/lib/csupport.a alpha_dsk_c/lib/dsklib_c.a
ができていればO.K.
ここで作成された各種ファイルを含むalpha_dsk_cディレクトリの中身を上記で作成した
tansaku/SPICE/alpha_dsk_c/
に移動させておく.
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References:[school_mission-8]