4_DS9の使い方
概要
Harvard 大の付属天文台である Smithsonian Astronomical Observatory (SAO) で開発されたFITSブラウザ.主に天文画像の解析に用いられているものだが、本実習会ではクレータカウンティングや距離計測に用いる.Windows版は英語,Mac版は日本語環境になっている.
起動
DS9のアイコンをダブルクリックすると表示画面が表れる.
PDSファイル(かぐやデータファイル)の読み込み
- 事前に,PDSファイルのヘッダー部から"^IMAGE = "(画像部分の開始位置),"LINE_SAMPLES = "(画像の横のピクセルサイズ),"LINES = "(画像の縦のピクセルサイズ)を読み取っておく.
- “File” => ”Open Other” => “Open Array”
- ファイルを選択(ファイルの種類は「All (*.*)」を選ぶ).
- “Load Array”というウインドウが開くので,“Dimension”の欄に順番に,"LINE_SAMPLES = ","LINES = "の値を入力,3つめの欄は"1"のまま.
- “Pixel Size”は「UShort」を選択.
- “Skip First”に"^IMAGE = "の値から1だけ引いた数値を入力.例えば,"^IMAGE = 11072"ならば"11071"を入力.
- “Architecture”は”Big-Endian”を選択.
- “OK”
以上で画像が開かれる. DS9では上下が反転して表示される. “Zoom” => “Invert Y” で上下反転すること.
コマンドラインからヘッダーを見る方法
複数のコマンドがあるが,例えば,
% more (ファイル名)
ENVIでヘッダーを見る方法
“File” => “Edit ENVI Header” => ファイルを選択して『OK』 ENVIヘッダーでは “Samples” が “LINE_SAMPLES” , ”Offset” はヘッダーサイズ("^IMAGE = "の値から1だけ引いた数値)に対応する.
表示サイズの変更
“Zoom” から選択
表示コントラストの変更
“Scale” => “Scale Parameter...” でヒストグラムが表示されるので最大と最小を定義する.
クレーターのカウンティング
"Region" => "Shape" で "Circle" を選択 クレーター中心にカーソルを合わせクレーターリムまで広げる. クレーターのリストは,"Region" => "List Region..." で見ることができる. また,"Region" => "Save Region..." でテキストファイルとして保存が可能.
距離計測
"Region" => "Shape" で "Line" を選択 カーソルで計測対象の始点と終点を定義する.表示されたLineをダブルクリックするとピクセル単位での距離が表示される.
Keyword(s):
References:[第四回実習会]