研 究 会: 月科学研究会
日  時: 2014 年 10 月 27 日(月)−28日(火)
場  所: 惑星科学研究センター (統合研究拠点3階) セミナー室/宇宙科学研究所相模原キャンパス新A棟2F会議室A (サテライト会場)
主  催: 宇宙科学研究所、惑星科学研究センター

プログラム:
10 月 27 日(月)
13:00-13:30 藤本正樹(宇宙研) 月探査を取り巻く状況と長期月探査ウィジョンの必要性
13:30-14:00 小久保英一郎(天文台) 太陽系形成と月形成
14:00-14:30 玄田英典(東工大) ジャイアントインパクト仮説レビュー+α
14:30-15:00 黒澤耕介(千葉工大) 月探査から探る隕石重爆撃
15:00-15:30 大谷栄治(東北大) 物質科学的にみた月中心部
----- (休 憩: 30分) -----
16:00-16:30 丸山茂徳(東工大) 月探査の重要性:地球生命の起源と冥王代原初大陸
16:30-17:00 佐伯和人(大阪大) 月試料分析と月リモートセンシング、それぞれの役割と惑星地質学における意義
17:00-17:30 斉藤義文(宇宙研) 月周辺プラズマ研究の現状
17:30-18:00 高橋太(九州大) 最新の月科学:磁場
18:00-18:30 大竹真紀子(宇宙研) 最新の月科学:月地殻の形成過程
10 月 28 日(火)
9:00- 9:30 小河正基(東大) 地球型惑星の内部進化と月探査の意義
9:30-10:00 諸田智克(名古屋大) 最新の月科学:月の火成活動
10:00-10:30 石原吉明(JSPEC) 最新の月科学:月の内部構造
10:30-11:00 橋本樹明(宇宙研) 月探査の工学的意義
11:00-11:30 澤井秀次郎(宇宙研) 将来の月着陸探査に向けた技術実証構想 〜SLIM〜
11:30-12:00 橋本樹明(宇宙研) 表面探査技術の研究開発動向
12:00-12:30 後藤健(宇宙研) 将来のハードランディング技術による着陸探査
----- (昼 食: 60分) -----
13:30-14:00 紀伊恒男(宇宙研) ISAS/SE推進室が勧めるミッション創成とコミュニティーに期待すること
14:00-17:30 総合討論*

         倉本圭(北海道大)      総合討論オープニング
         橋本樹明(宇宙研)      月探査に関連するWG活動等の紹介
         山田竜平(天文台)      APPROACHの目指す月震観測(原理・手法・解析法)
         佐伯和人(大阪大)      SEL2着陸点検討会の成果
         岩田隆浩(宇宙研)      次期月探査計画検討WGの活動成果報告
         春山純一(宇宙研)      月の縦穴・地下空洞探査(UZUME計画)について
         佐伯和人(大阪大)      月探査の長期ウィジョン検討叩き台の紹介
       *総合討論で話題提供を予定されている方の発表時間は10分を目処とします

世話人:大竹真紀子,倉本圭,村上英記,藤本正樹,橋本樹明,山本哲生

開催趣旨:

月探査は、太陽系科学における重要性はもちろん,今後のわが国の惑星探査に必要な技術実証の場、あるいは国際宇宙探査における我が国のプレゼンスを示す意味でも重要な位置を占めます。
本研究会は「かぐや」を始めとするこれまでの研究成果をふまえ、科学面から一貫した月研究の統合的戦略を議論し、イプシロンロケットを用いた月探査および将来の中大型月探査を想定して今後の月ミッションの科学内容の練り上げに資することを目的とします。
講演は惑星科学における月探査の意義、これまでの月科学成果の総括、月探査に関係する工学技術の現状と展望とし、月科学の統合的戦略については総合討論の時間を充分にとりそこで議論する予定です。 なお講演は招待講演のみとしますが、講演に盛り込まれなかった視点やアイデアなどは総合討論の場で積極的に議論していただくことを期待しています。