セミナー: |
CPSセミナー/物理学専攻談話会
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日時: |
2019 年 1月 18 日 (金) 15:30-
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場所: |
神戸大学・六甲台キャンパス・自然科学総合研究棟3号館125 室
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講演者: |
榎戸 輝揚 (京都大学大学院理学研究科 特定准教授)
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タイトル: |
雷放電で拓く高エネルギー大気物理学
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要旨: |
雷は人類が太古から知っている身近な自然現象であるにも関わらず、極端な環境のため、いまだに未知の物理現象が隠されている。近年、雷や雷雲の中で電子が加速されて生じるガンマ線が観測できるようになり「高エネルギー大気物理学」という新分野が生まれようとしている。私達は、冬季に日本海沿岸に発生する強力な雷放電に目をつけ、宇宙X線の観測技術に加え、学術系クラウドファンディングやオープンサイエンスも活用して、地上での放射線マッピング観測を進めている。その結果、2017年に、雷で光核反応が起きることを世界に先駆けて解明した(Enoto et al., Nature 2017)。この新しい物理分野と今後の展開への見込みを紹介したい。
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キーワード: |
雷放電, 高エネルギー大気物理学
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共催: |
物理学専攻/惑星科学研究センター
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世話人: |
上野 宗孝
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