研 究 会: 火星科学研究会(2nd circular)
日  時: 2015 年 1 月 16 日(金)−17日(土)
場  所: 神戸大学惑星科学研究センター(CPS) セミナー室
       https://www.cps-jp.org/access/
主  催: 惑星科学研究コンソーシアム

開催趣旨:

火星探査は、その比較惑星学的な重要性や新規技術の展開の見地から、我が国の惑星探査の将来目標の一つとして期待されています。
地球に似た複雑性を有する火星については、他国による探査の実績がある一方、多岐の未解決科学課題が存在し、未発掘のものも豊富と考えられます。
本研究会では、今後の火星探査においてどのような科学課題が重要なのか、多方面の研究の成果や展望を持ち寄って議論と洗い出しを行い、
将来のイプシロンロケットや中大型機を用いた火星探査計画の科学内容の洗練に資することを目的とします。講演は惑星科学における火星探査の意義、
火星科学の現時点での到達点、火星探査に関係する技術の現状と展望とし、火星探査の将来戦略については総合討論の時間枠で議論する予定です。
講演は招待講演に限りますが、漏れた視点やアイデアなど,総合討論の場で積極的に提起いただくことを期待しています。

プログラム:
1 月 16 日(金)
座長:倉本
13:00-13:25  藤本正樹(JAXA) 背景:太陽系探査を取り巻く状況と課題, 火星科学研究会の趣旨
13:25-13:50  関根康人 (東京大) 太陽系における生命前駆環境の理解と火星
13:50-14:15  木賀大介 (東工大) 地球生命の「普遍遺伝暗号」と普遍生物学
14:15-14:40  小郷原一智 (滋賀県立大) 火星気象学の課題
14:40-15:05  大山聖 (JAXA) 火星飛行探査の検討の現状と将来計画
15:05-15:30  関華奈子 (名古屋大) 太陽火星圏・大気散逸探査と表層環境進化
15:30-15:55  ----- (休 憩) -----
座長:はしもと
15:55-16:20  近藤忠 (大阪大) 高圧実験から見る火星の内部構造と課題
16:20-16:35  新谷昌人 (東京大) 地震波を用いた火星内部構造探査
16:35-16:50  松本晃治 (国立天文台) 火星内部構造制約における測地学的観測の寄与
16:50-18:00  総合討論 1

1 月 17 日(土)
座長:高橋
09:00-09:25  黒川宏之 (名古屋大) 太陽系形成過程の理解のための火星の重要性
09:25-09:50  千秋博紀 (千葉工大) 集積期の火星熱史
09:50-10:15  臼井寛裕 (東工大) 火星の水の起源と歴史
10:15-10:40  丸山茂徳 (東工大) 日本独自の火星探査とは何か?
10:40-11:05  ----- (休 憩) -----
11:05-11:30  藤田和央 (JAXA) 火星着陸探査の実現に向けた技術開発計画と現状
11:30-11:55  石上玄也 (慶応大) MELOSにおける火星探査ローバの検討開発状況と次世代型ローバの創出に向けて
11:55-13:00  ----- (休 憩) -----
座長:杉田
13:00-13:25  塩谷圭吾 (JAXA) 火星表層土壌からの生命探査用, 蛍光顕微鏡開発
13:25-13:55  宮本英昭 (東京大) 火星で生命を探すための好適地
13:55-14:20  鈴木宏二郎 (東京大) 柔軟エアロシェルを用いた新しい大気圏突入探査の可能性について
14:20-14:45  小澤宇志 (JAXA) 火星探査実現に向けたプラネタリプロテクション技術開発計画
14:45-15:00  ----- (休 憩) -----
座長:宮本
15:00-17:30  総合討論 2

          倉本圭(北海道大)       総合討論オープニング
          亀田真吾(立教大)       観測機器開発の展望(+プロキオンの事例紹介)
          川勝康弘(JAXA)        DESTINY の技術とその将来火星探査への応用
          佐藤毅彦(JAXA)        火星「複合」探査から学んだこと
          並木則行(国立天文台)    太陽系探査の策定について『来る10年の月惑星探査』検討と工程表

世話人: 中川義次・亀田真吾・倉本 圭・杉田精司・高橋芳幸・寺田直樹・はしもとじょーじ・林 祥介・藤田和央・宮本英昭・渡邊誠一郎