アブストラクト |
太陽活動と気候変動には、十〜数千年にわたる様々な時間スケールで相関が見つかってきている。また最近は、気象のスケールでも太陽活動の周期的な変動が影響している可能性が示唆されはじめている。しかしながら、そのメカニズムは未解明である。太陽活動に伴う太陽放射量の変動は僅かであるため、太陽紫外線の影響や、銀河宇宙線の雲活動への影響など、様々な可能性について研究が進められている。本セミナーでは、そのうち銀河宇宙線が雲活動に影響している可能性について、人工衛星のデータを解析した結果を基に議論する。またその雲活動への影響が、大気循環や海面水温分布にどういった影響をもたらすのかについても議論する。 |