アブストラクト |
観測事実によれば、地球の平均地上気温は20世紀の 100年間で約0.6℃上昇 したと言われている。顕著な気温上昇を示した期間は20世紀前半 (1910-1945 年頃)と後半(1970年以降)であり、ほぼ同程度の昇温傾向を 示している。本研究では、大気海洋結合モデル(CGCM)による20世紀気候再 現実験を様々な条件下で行った結果を用いて、これらの気温上昇が「気候の 揺らぎ」ではなく何らかの外的要因に起因するのか否か、強制された変化で あるならばその要因は何であると推測されるか、について統計的手法を用い て解析した結果について報告する。 |