アブストラクト |
コンドライト隕石の中にはコンドリュールと呼ばれるmmサイズの球状粒子が多数発見される. その特徴と量から突発的かつ普遍的な加熱イベントによってコンドリュールは原始太陽系円盤において形成されたはずであるがそのメカニズムは今だ明らかでない.
コンドリュール形成モデルの一つ, 「衝撃波加熱モデル」が昨今注目を集めている. このモデルでは, コンドリュール前駆体が衝撃波に突入した際に生じるガスとの摩擦熱で前駆体を熔融させてコンドリュールを作る. コンドリュール前駆体がダスト微粒子のアグリゲイトであったとすると前駆体は衝撃波突入時に破壊されてしまうのではないか?ダストアグリゲイトの力学物性を検討することにより, アグリゲイトが破壊されないための条件を考える. |