アブストラクト |
当研究室では,小型打上げロケット用エンジンに適用可能な,小型・高推力ハイブリッドロケット(プラスチックと液体酸素を推進剤とする,無火薬で安全・安価なロケット)の研究開発を行っている.縦列多段衝突噴流(Cascaded Multistage Impinging-jet,CAMUI)方式という新たな燃焼方式により高推力化に成功し,これまでに2回の打上げ実証試験を成功させてきた.今回は,これまでのCAMUI型ハイブリッドロケット開発の経緯,および,CAMUI型ハイブリッドロケットによる高層気象観測ロケットの開発計画について紹介する.また,ロケット技術者はどのような目で科学ミッションを捉えているかを解説し,エンジニアとミッションユーザの視点の違いについても論じる. |