セミナー: | CPS セミナー |
日時: | 2023 年 6月 1日(木)15:00-17:00 |
場所: | 神戸大学惑星科学研究センターセミナー室 及び オンライン (ハイブリッド開催) |
講演者: | 野村 英子(国立天文台 科学研究部 教授) |
タイトル: | "惑星形成の現場をアルマ電波望遠鏡で探る" |
要旨: | 近年のアルマ観測の進展により、原始惑星系円盤内の物理・化学構造の理解が急速に進展している。惑星形成を示唆するリング・ギャップ構造や周惑星円盤候補天体の発見、また、そのような惑星形成円盤における様々な分子の分布の詳細構造も明らかになってきた。一方で、メタノールをはじめとする、複雑な有機分子や稀少同位体分子など、従来は検出が困難であった分子種も円盤内で発見され、その空間分布までわかってきた。さらには、分子輝線の圧力広がりの観測より、円盤内縁部のガス面密度を測定することまで可能になった。このような分子輝線の観測から、円盤ガスの元素組成に関する情報も得られつつある。本講演では、このような最近の原始惑星系円盤のアルマ観測に関する観測的・理論的研究をレビューし、観測と理論の比較から得られる円盤ガス・ダストに関する物理的・化学的性質について概観する。 |
キーワード: | 原始惑星系円盤、アルマ観測、星間化学 |
世話人: | 大淵 済 |
参加方法: