日時: | 2013 年 2 月 20 日(水) 15:00-16:00 |
場所: | CPS セミナー室 |
講演者: | 佐﨑 元 (北海道大学) |
世話人: | きむらひろし |
タイトル: | 高分解光学顕微鏡による氷結晶表面の分子レベルその場観察 |
要旨: | 氷は地球上,そして宇宙に極めて多量に存在するため,その相転移(成長や融解・昇華)は多くの現象において重要な役割を果たします.そのため,氷の結晶表面を分子レベルで理解することは,多くの分野での謎解きに極めて重要です.本講演では,我々が開発した光学顕微技術を用いると,氷結晶表面上の単位ステップ(結晶表面に偏在する分子層の端)やその動的挙動を直接可視化できることを紹介します.また最近,この顕微技術を用いて,氷結晶の表面融解過程を直接可視化することにも初めて成功しました.そして,形状とダイナミクスが全く異なる2種類の 擬似液体層(表面液体相)が,融解に伴って生成することを見出しました.講演ではこれらの表面液体相の熱力学的安定性などについても紹介します. |
キーワード: | 氷結晶, 高分解光学顕微鏡, 可視化, 単位ステップ, 擬似液体層 |