第19回CPS月惑星探査研究会:DESTINY+ ミニワークショップ I のご案内
要旨
深宇宙探査技術実証機による小惑星Phaethonフライバイミッション(Demonstration and Experiment of
Space Technology for INterplanetary voYage, Phaethon fLyby with
reUSable probe [DESTINY+])は、イプシロンロケットにより小型科学衛星を打ち上げ、小惑星Phaethonをフライバイするミッションです。
このミッションは、H26年度の小型科学探査公募に応募し、H26年度のMDR、H27年度のΔMDRおよびISAS計画審査の結果、Phase
A-1に移行することが妥当と判断されました。
このミッションの理学目標は以下の二つです。
SMG1.惑星間ダスト、流星群ダストトレイル、及び流星群母天体周辺のダストの実態と起源の解明
SMG2.流星群母天体(活動小惑星)の実態の解明
本衛星に搭載するダストアナライザは国際協力でドイツからの提供を予定しております。
本WSでは、今後のミッション推進に向け、以下の点について議論と理解の共有を目的とします。
サイエンスコミュニティ−の皆様のご協力をお願いいたします。
ΔMDR及び計画審査で指摘された理学課題の解決
本ミッションで得られる科学成果と地上研究(観測・分析・理論など)その他ミッションの成果との相補効果
イプシロンロケットによる小型科学ミッションの可能性と限界
概要
日 時: 2017 年5月 16日 (火) 13:00~18:00
場 所: 神戸大学六甲台第2キャンパス自然科学総合研究棟3号館6F 609号室
及び千葉工業大学惑星探査研究センター
参加方法: 参加申し込みの必要はありません。直接、会場にお越し下さい。
ネットワーク中継:
ネットワーク会議システムによる中継も行ないます。
接続ご希望の際は、tansa-rgst@cps-jp.org までご連絡ください。
接続希望サイト多数の折には同一キャンパス内等、近傍でのサイト集約に
ご協力お願いすることもあります。
プログラム(暫定)
講演スライドは各講演タイトルからリンクされています(アクセス制限あり)
13:00-13:05 はじめに 荒川政彦(神戸大)
13:05-13:10 WSの主旨と目的 荒井朋子(千葉工大)
13:10-13:40 ミッション提案最新内容とΔMDRの課題の説明 荒井朋子、小林正規、石橋高(千葉工大)
[発表15分、質疑応答5分目安]
SMG1:ダストサイエンス(Dust AnalyzerによるIDP, ISD, Dust trail, Phaethon dustその場分析)
13:50-14:10 有機物分析の観点から 薮田ひかる(広島大)
14:10-14:30 惑星間ダスト・黄道光・ダストトレイル観測の観点から 大坪貴文 (ISAS)
14:30-14:50 系外デブリ円盤観測の観点から 石原大助(名古屋大)
14:50-15:10 ダスト理論研究の観点から 木村宏(神戸大)
SMG2:流星群母天体(活動小惑星)実態の解明 (フライバイによるPhaethon撮像)
15:20-15:40 始原天体の太陽加熱の観点から 中村智樹(東北大)
15:40-16:00 Phaethon研究レビュー・最新論文紹介・NEA分裂の観点から 伊藤孝士 (国立天文台)
16:00-16:10 2017年12月の観測計画紹介 吉田二美(千葉工大)
16:20-17:50 以下の項目について総合討論(アドバイザリボードメンバの先生方、発表者、参加者)
科学的意義の理解共有: D+ミッションで得られるデータから、何がどこまでわかるのか?
波及効果: D+成果と地上観測・分析及びその他のミッションとの相補性と相乗効果の整理と議論
成功基準と大目的: 上記議論を受けての、ミッション内容と定義のアップデート
サイエンスチーム体制
18:00 終了
世話人: 荒井朋子(千葉工大)、大坪貴文(ISAS)、吉田二美(千葉工大)