【１. 太陽系科学探査を支える情報基盤】
　太陽系科学探査の企画立案から科学成果の抽出提供に至るまでの太陽系探査科学の推進を今日的ミッションにふさわしいレベルで実施して行くためのコミュニティー増強計画として「惑星探査コンソーシアム」(学術会議学術会議大型計画 2020 計画番号97 学術領域番号 24-2 ,https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t286-3-2-97.pdf )が検討提案されてきましたが, 現在, 次期提案に向けて国立天文台の並木教授を中心に改訂作業中にあります.
「惑星探査コンソーシアム」が基盤的整備の必要を訴えるプロジェクトの一つに「探査シミュレーションプロジェクト」がありますが, これは, 今後, 太陽系科学探査計画の企画立案と科学成果の抽出提供において, ますます重要・必要になるであろうシミュレーション科学を, 巨大プロジェクトの準備と推進にふさわしい形で提供可能にする基盤的整備(人員, 特に, 常勤職をもつ組織の整備とそれによるソフトウェアの開発維持提供など)を目論んだものであります.
本シンポジウムでは, 大型計画提案の改訂に合わせ, 「探査シミュレーションプロジェクト」の研究コミュニティーにおける位置付けや構造のより具体的なイメージを検討しこれを共有することができればと考えています.

【２. 惑星科学の展開を支える情報基盤】
　同様の構造, 科学基盤としてのシミュレーションや解析ソフトウェアの開発維持提供あるいは関連するデータの維持継承と提供ならびにそれらに従事する人員の涵養は, 太陽系科学探査の推進のみならず, 太陽系外を対象とする惑星科学の推進や, あるいは, HPC を活用した当該分野自体の展開においても重要かつ必要になっていくものと想像しています. そのような見地からの具体的な問題(特に, 長年にわたる資源の維持と継承を可能とする常勤職をもつ組織の整備)や展望を議論し共有することができればと考えています.

【３. 計算惑星科学・データ惑星科学・AI惑星科学】
　今日のシミュレーションは, データ解析と融合進化しつつあり, さらには, 様々な解析と予測への AI の活用が試行されるようになってきました. このような試みが今後どのように展開し, 太陽系科学探査や, あるいは, 系外惑星観測にどう寄与していくか, 議論し展望を共有することができればと考えています.

・Zoomにてご参加の方：こちらより事前に参加登録をお願いします。
　＊手動でご登録内容を確認いたしますので、返信まで少しお時間をいただきますことを予めご了承ください。

・TV会議にてご参加の方：お手数ですが以下を明記の上、CPS事務局　secretary-ml[at]cps-jp.org へメールをお送りください。
　件名：11/9 惑星科学と情報基盤シンポジウム接続希望
　本文：お名前、ご所属先、備考（なにかあれば）

牧野　淳一郎，林　祥介（神戸大学），笠羽　康正 (東北大学 PPARC)

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