地球がどのように生まれ、どのようにして生命を育む惑星に進化したか、さらには現在及び将来の地球・太陽・太陽系の進化が人類社会にどのような影響を及ぼしうるかを解明することは、惑星科学・地球科学・宇宙化学/宇宙生物学分野における大きな課題の1つです。
これらは実験では探求不可能であり、スーパーコンピュータを用いた大規模計算によるシミュレーションが必須となります。現在、スーパーコンピュータ「京」の後継機となるポスト「京」の開発が本格化しています。
惑星科学はポスト「京」で取り組む「萌芽的課題」の一つに
選定されており、今年度から文部科学省の委託研究:太陽系外惑星(第二の地球)の誕生と太陽系内惑星環境変動の解明 (生命を育む惑星の起源・進化と惑星環境変動の解明)・課題代表:牧野淳一郎 (神戸大学)が始まりました。本研究課題は、惑星の起源の解明、惑星内部・表層のダイナミクスと進化、太陽活動による地球環境変動の解明、原始太陽系における物質進化と生命起源の探究を4本柱として研究の主軸としています。今年度は調査研究・準備研究フェーズの初年度として、研究開発内容、目標・期待される成果、実施体制等の策定が進められています。つきましては、初年度の成果をまとめ、今後の本格実施フェーズへ向けて達成すべきサイエンスの内容および技術的課題を共有・議論することを目的としたシンポジウムを下記の要領で開催します。奮ってご参集頂ければ幸いです
名 称: ポスト「京」萌芽的課題・計算惑星 第1回 公開シンポジウム:惑星の起源・進化と環境変動の解明を目指して
日 時: 2017 年 3 月 6 日 (月) 10時 ~ 18時 (終了後に情報交換懇談会を予定しています)
場 所: 神戸大学先端融合研究環統合研究拠点 コンベンションホール
(神戸市中央区; ポートライナー「京コンピュータ前」駅 南出口すぐ) [アクセス]
講演予定者 (敬称略):
今村 剛 (東京大; 招待講演)、高木 征弘 (京都産業大; 招待講演)
牧野 淳一郎 (神戸大)
井田 茂 (東工大)、富田 賢吾 (大阪大)、小南 淳子 (東工大)
小河 正基 (東京大)、石岡 圭一 (京都大)、樫村 博基 (神戸大)
草野 完也 (名古屋大)、堀田 英之 (千葉大)、三好 由純 (名古屋大)
庄司 光男 (筑波大)、栢沼 愛 (筑波大)、石原 卓 (名古屋大)