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開催済 近日開催

日時:2008年 11月13日(火) 15:00-17:00(講義1時間、質疑応答1時間以内)
場所:自然科学総合研究棟 3 号館 506 号室奥のセミナー室
名古屋大学大学院環境学研究科
北海道大学低温科学研究所
(ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者:Prof. Keith Holsapple (Dept. Aeronautics and Astronautics, Univ. of Washington)
世話人:中村昭子
タイトル:The spin data for asteroids:
what does that tell us about their properties?
abstract: Many aspects of our studies on the small bodies of the solar system require information about their internal properties, especially their porosity and strength. It is precisely those global properties that give the ability to withstand or to be destroyed during spin-up, tidal passages and impacts. I will discuss the elements of porosity and strength that are needed. I will present some of my recent theory on the spin limits for small bodies. A comparison of those theories to the actual spin data is presented, that comparison gives the only ground truth we have on the actual mechanical properties of those bodies.
備考:本セミナーは名阪神衝突研究会 と共催で行われます.
日本惑星科学会 2008年衝突研究会活動 https://www.wakusei.jp/news/activities/impact/seminar08.html#meihan8

日時:2008年 10月7日(火) 16:30 - 18:00
場所:北海道大学 理学 8 号館 コスモスタジオ
神戸大学 自然科学総合研究棟 3 号館 506 号室奥のセミナー室
(ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者:上野 宗孝 (東京大学)
タイトル:あかりによる星形成領域及び惑星間塵の観測
abstract: あかりによるサーベイ観測は、検出感度・空間分解能の両方において IRAS によるものを凌駕し、特に指向観測時間を利用して行われた Slow-scan 観測ではカメレオン領域の広域マッピングを行い星生成雲 の温度分布から個々の若い天体の SED を網羅するサンプル検出を実 現しました。
また惑星間塵観測では広域マッピングに加えて分光観測 によりダストの組成に関する情報も得られつつあります。
本講演ではこれらあかりの観測データの初期解析結果に加えて、現在準備中の 2 つのミッション (PLANET-C, 小型科学衛星1号機) についても簡単に 紹介する予定です。
備考:本セミナーは北海道大学 森羅万象セミナー と共催で行われます.
森羅万象セミナー http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~sinra/

日時:2008年 10月7日(火) 13:00 - 14:30
場所:神戸大学 自然科学総合研究棟 3 号館 506 号室奥のセミナー室
北海道大学 理学 8 号館 コスモスタジオ
東北大学 惑星プラズマ・大気研究センター
東京大学 理学部 1 号館
九州大学 理学部 3 号館 3603 号室
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部
(ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者:西澤 誠也 (神戸大学)
タイトル:気象学分野におけるトレンドの検出法
abstract:  近年, 地球温暖化をはじめとする気候変動が大きな問題として, 学術 的また社会的に大きな関心を集めている. 2007年には, 気候変動に関 する政府間パネル (Intergovernmental Panel for Climate Change, IPCC) から, 気候変動に関する最新の知見を集めた第 4 次報告書が 発表された (http://www.ipcc.ch, 日本語訳等 http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html). そのなかで,気候 システムの温暖化には疑う余地がなく, 過去 100 年の温暖化トレン ドは 0.75 度 / 100 年 であり, 最近の 50 年では, 昇温トレンドは そのほぼ 2 倍の 0.13 度 / 10 年 であること, 干ばつ・大雨・熱波 ・熱帯低気圧の強度といった極端な気象現象の現れ方にも変化が見ら れること, また, これらの気候変動に対する人間活動の寄与の可能性 が高いことなどが述べられている.
 気候変動に関する理解を深めるためには, 気温に限らず, さまざまな 大気変動におけるトレンドを見積もる必要があるが, 大気変動には, 外部強制に依らない内部変動が内在するため, 有限長の気象データか ら長期トレンドを見出すことは簡単ではない.
 全球平均した対流圏の年平均気温は,よく知られているように, 温暖 化傾向にある. しかし, ある地域では逆に寒冷化しているなど, 季節 ・地域間の違いが小さくないことが最近の研究から明らかになってき ている.
 全球平均や年平均されたデータにおける変動は, 平均操作により年々 のばらつきが小さくなっており, 見積もられるトレンドは統計的に十 分有意であることが多い. しかしながら, それぞれの季節や地域での 変動は, 年々のばらつきが大きく, トレンドを見積もった際には, そ の有意性についての考察が不可欠である.
 本セミナーでは, 気象分野で用いられているトレンドの検出法につい て, 著者による新しいを含め紹介する.
備考:本セミナーは惑星大気研究会 オンラインセミナー と共催で行われます.
惑星大気研究会 オンラインセミナー http://wtk.gfd-dennou.org/

日時:2008年 9月10日(火) 16:30 -
場所:北海道大学 理学 8 号館コスモスタジオ (8-2-01)
神戸大学 自然科学総合研究棟 3号館 506号室奥のセミナー室
(ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者: 戎崎 俊一 (理化学研究所)
タイトル:JEM-EUSOで極限エネルギー宇宙を探る
abstract: JEM-EUSO は宇宙起因の地球大気圏内での瞬間発光現象を観測し、国際 宇宙ステーション(ISS)を含む地球全体を使う新しい天文台である。口 径約2.5mの約60度の視野を持つ超広視野望遠鏡で観測する。ISSは、高 度約430 km軌道傾斜角51.6度の軌道上にあり、地球を南北の隔たりなく ほぼ全球に渡って観る。JEM-EUSOは、1E20電子ボルト(eV)を超える極限 エネルギー粒子が作る微弱な光を観測する。宇宙から到来する粒子は、 地球大気の原子核と衝突して主に電子・陽電子・ガンマ線からなる空気 シャワーを形成する。EUSOはこのとき励起された窒素分子から放射され る蛍光紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し、空気シャワーの発達 を三次元的に再構築する。 1000個以上の事例を検出し、極限エネルギ ー粒子の起源天体を始めて同定する。大気を巨大な検出器として使う JEM-EUSOは、必然的に大気内の発光現象、雷、夜光、流星なども全球的 に網羅的に観測する。
備考:本セミナーは北海道大学 森羅万象セミナー と共催で行われます.
森羅万象セミナー http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~sinra/

日時:2008年 8月12日(火) 16:30 - 18:00
場所:北海道大学 低温科学研究所2階会議室(210号室)
神戸大学 自然科学総合研究棟 3号館 506号室奥のセミナー室 (ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者:谷川 享行(東京工業大学・理)
タイトル:原始衛星系円盤モデルについてのレビューと衛星系形成
abstract: 木星・土星など外惑星の衛星系は、太陽系との類似性から、惑星周りの 円盤「原始衛星系円盤」の中で形成されたと考えられている。しかし、 原始惑星系円盤を単純に適応させた原始衛星系円盤モデルからは、現在 の衛星系、例えばガリレオ衛星の形成・特徴を説明することが難しい。 そこで、現状の原始衛星系円盤モデルについてのレビューを行い、それ に基づき衛星系形成過程を考える。

日時:2008年 8月11日(月) 15:10-16:10
場所:京都大学大学院理学研究科5号館318号室、東京大学本郷キャンパス理学部1号館807 号室、(テレビ会議システムで自然科学研究棟3号館 508 号室、宇宙研、阪大、東海 大、東工大、天文台、名大、北大に中継予定)
講演者: 武藤 恭之(京都大学)
タイトル:I型惑星移動研究の現状
abstract: I型惑星移動とは、10地球質量程度までの比較的軽い原始惑星と原始惑星系円盤 が互いに重力的に相互作用することにより、原始惑星の軌道長半径が時間的に変 化する現象である。 I型惑星移動の研究は、1970年代後半から1980年代初頭にか けての GoldreichとTremaineによる研究を端緒として、現在も盛んに研究が進め られている。特に、Tanaka et al.(2003)では、局所的に等温な円盤ガスの仮定 のもと、詳細な線形解析がなされ、原始惑星落下の時間スケールが10万年程度で あるとの結論が得られた。この結果は、数値計算によっても確かめられている。 このことは、観測的に示唆されている円盤ガス散逸の時間スケールより短いの で、原始惑星が形成されてもすぐに中心星に向かって落下してしまい、惑星は存 在できないということになる。これは、原始惑星落下問題と呼ばれており、惑星 形成における大きな理論的未解決問題である。 近年の研究により、原始惑星が 中心星に短い時間スケールで落下するという結論は、これまで考えられてきたほ どにrobustなものではないということが認識されつつある。惑星周囲のガスが実 際には等温で近似できないという効果を考えるだけで、原始惑星移動はその方向 すら変わりうる (Paardekooper and Mellema 2006, Baruteau and Masset 2008)。最近の数値計算を用いた研究では、結果が人工的に入れた重力の softening lengthに依存するという報告もあり(Paardekooper and Papaloizou 2008)、実は、I型惑星移動は(部分的な理解はあるものの)その物理的メカニズム さえもはっきりとした理解ができていないといわざるを得ない。 本セミナーで は、I型惑星移動について、現在までに何が分かっていて、何が問題なのかとい うことを整理したうえで、特に円盤ガスの非等温性が原始惑星移動に与える影響 について、最新の論文をreviewする予定である。時間が許せば、乱流や磁場な ど、他の効果についても触れたい。 おもな参考文献: Paardekooper and Papaloizou, A&A 485 877 (2008)

日時:2008年 8月11日(月) 14:00-15:00
場所:自然科学研究棟3号館 508 号室、東京大学本郷キャンパス理学部1号館807号室、(テ レビ会議システムで宇宙研、京大、阪大、東海大、東工大、天文台、名大、北大に中 継予定)
講演者: 瀬戸 雄介(神戸大学)
タイトル:始原的隕石から発見された重い酸素に富む物質
abstract: 酸素は太陽系システムにおいて固体を構成する最も存在度の高い元素であり、そ の同位体組成は、物質の起源、生成環境を知る重要な手がかりを与えてくれる。
 特に、コンドライト隕石に含まれるCAIと呼ばれる難揮発性物質の酸素同位体 を調べると、δ17Oとδ18Oが、比を約1に保ちながら、0‰から-50‰に分布すること が知られている。このような同位体の不均質性は、蒸発や凝縮、拡散や溶融など といった通常の物理プロセスや化学反応で生じる質量依存同位体分別効果では説 明することはできず、16Oに富む"重い"リザーバと、16Oに乏しい"軽い" リザー バの混合過程があったかのようにみえる。"軽い"リザーバを反映するものがCAI だとすれば、"重い"リザーバを反映した物質は存在するのだろうか。 近年、始 原的な炭素質コンドライトAcfer 094から、著しく重い酸素 (δ17,18O ~ +180‰) を含む物質が発見された。この物質は10ミクロン程度のサイズでマトリックスに 点在しており、Fe, Ni, O,Sから構成されている。O/S の比はほぼ一定で約4を示 すが、Fe, Niの量は相補的である。本セミナーでは放射光X線回折 (SR-XRD)や透 過電子顕微鏡(TEM)といった物質科学的な手法によるこの物質の観察結果とそこ から予想される生成条件について発表する。

日時:2008年 8月 4日(月) 16:30 - 18:00
場所:北海道大学 低温科学研究所2階会議室(210号室)
神戸大学 自然科学総合研究棟 3 号館 506 号室奥のセミナー室 (ビデオ会議システムを用いて中継予定)
講演者: 玄田 英典(東京工業大学)
タイトル:惑星科学における私的諸問題とその解決の糸口
abstract:  日ごろ研究をしていると、さまざまな問題や矛盾に遭遇する。 それらの中で、解決の糸口らしきものをつかんだものについて、 オムニバス形式で発表する予定である。
 ちなみに、現段階で考えているものとしては、
(1)地球―月系の酸素同位体の一致に関する問題
(2)地球(と火星)大気のXe同位体の質量分別に関する問題
(3)地球型惑星の離心率に関する問題
などが挙げられる。なお、問題は随時増える。
 忌憚のないご意見・ダメ出しを期待するところ大であり、私 よりもやる気があり、各問題に精通している方との今後のコラボレーションも期待するところ大である。

日時:2008年07月 29日(火) 15:10 -
場所:理学部X棟306号室
講演者: 吉岡 祥一(九州大学)
タイトル:3次元熱対流モデルから推定した南海トラフにおける熱構造とプレート間大地震  

日時:2008年07月29日 (火) 15:00 - 16:30
場所:自然科学研究棟3号館 508 号室 (テレビ会議システムで北大(理学8号館),九大,宇宙研に中継予定)
講演者: 山本 博基 (京都大学) 
タイトル:定常自転軸対称な大気大循環のパラメータ依存性:
ハドレー循環とスーパーローテーション
abstract: 太陽系の惑星の中で、金星は質量・惑星半径が地球と同程度だが、 自転が地球の240倍ほど遅いという特徴を持っている。地球のハド レー循環のメカニズムは Held & Hou (1980) で自転軸対称なモデ ルで説明され、以後 Held & Hou モデルとして広く認識されいる。 一方、金星のスーパーローテーションのメカニズム として、 Gierasch (1975) で子午面循環と強い水平拡散によって維持され ていると提唱されており、Matsuda (1980, 1982) ではこの Gierasch メカニズムをブシネスク流体で研究している。この Held & Hou モデルと Matsuda の研究とは、球面、自転軸対称、 赤道対称、定常、ブシネスク流体、ニュートン加熱冷却による流 れの駆動、という多くの共通点を持つ。一方、両者の違いは Held & Hou モデルでは水平拡散がゼロなのに対して、 Matsuda の研究では非常に大きな水平拡散を仮定しているところにある。 これらの点に着目し、外部熱ロスビー数・水平エクマン数・鉛直エ クマン数の3つの無次元外部パラメータによるパラメータスイープ 実験を行った。得られた数値解の解析には、スーパーローテーショ ンおよび剛体回転に対する指標を用いた。これらの結果を紹介し、 議論する。

日時:2008 年 7 月 16 日(水) 15:00 - 16:00
場所:自然科学研究棟3号館 609 号室
講演者: 尾中 敬(東京大学教授)
タイトル:赤外線衛星あかりがみた宇宙
 Vega-like stars/氷の吸収/超新星のダストの観測  

日時:2008 年 7 月 10 日(木) 16:00 - 17:30
場所:自然科学研究棟3号館 508 号室(入り口は506)
ビデオ会議を通して北大理学 8 号館に中継予定
講演者: 後藤謙太郎, ごとけん (株式会社シングラム)
タイトル:日本 Ruby 会議 2008 参加報告
abstract: Rubyは地球流体電脳倶楽部が10年ほど前から採用している開発言語 のひとつである。その Rubyはとくに4年前に発表されたRuby on Rails 以降ビジネスでの利用が急速に表面化し、また2001年に始ま ったRubyConfを筆頭にRubyをテーマとしたいろいろな規模のイベン トが世界各地で定期的に開かれている。そのなかでも日本最大のイ ベントである日本Ruby会議2008が先月つくばで3日間にわたり開催 された。
今回取り上げられた話題は、多様な処理系の出現、Matz' Ruby Implementation(MRI)先端でのさまざまな技術紹介、文書化チーム の活動報告、各種応用の紹介、多くのビジネスでの導入事例、企業 の取り組み、それと関連した標準化のきざし、あるいはさまざまな シーンでのRubyをつかった教育、地域コミュニティーでの活動紹介 など非常に多岐にわたった。また0日目と題された初日にはRuby技 術者認定試験も行われた。
毎回の運営のすばらしさも特筆に価する。会場やチケット販売、発 表者などの手配はもとより、回を重ねるごとに蓄積される当日の各 種演出、動画中継など。海外からの参加者も多かった。また手探り で関係が作られているであろうことが予想される各スポンサー企業 のプレゼンスも参加者から見た限りでは適度な雰囲気が感じられた。 時間が許せば、こうした成功したプロジェクトから何を学ぶことが 出来るのかを考えてみたい。

日時:2008年06月30日 (月) 15:00 - 16:30
場所:自然科学研究棟3号館 508 号室 (テレビ会議システムで北大, 東大, 宇宙研, 九大に接続)
講演者: 石丸 亮 (東京大学) 
タイトル:天体衝突が原始タイタン大気に及ぼす化学的影響
- タイタンN2大気の衝突起源 -
abstract: 土星系最大の衛星タイタンは、氷衛星で唯一厚い N2 大気を持つ特異 な天体である。なぜこのような N2 大気が形成されたのかを知ること は、タイタン大気の起源を解明するだけでなく、惑星大気の形成モデ ルに対して制約を与える意味でも惑星科学的に重要である。しかしな がら、その答えを得るには証拠に乏しく、これまでよくわかっていな かった。この謎を解く手掛かりとして、タイタンの原始大気が NH3 に 富む大気であったことを示唆するデータが近年のホイヘンス探査から 得られている(Niemann et al., 2005)。もしそうならば、原始 NH3 大気から現在の N2 大気へとどのように進化したのであろうか? NH3 大気から N2 大気が形成される有望なモデルとして衝突衝撃波加熱モ デルが提唱されている(Jones and Lewis, 1987; McKay et al., 1988)。これは、天体衝突により引き起こされる衝撃波加熱によって 大気中の NH3 を熱分解して N2 を生成するモデルである。高温では NH3 よりも N2 の方が熱力学的に安定であるので、加熱された大気で 起こる化学反応(NH3→N2)がどれだけ進行するかが N2 の生成量を 決める。先行研究はタイタンの原始大気として従来から考えられてい た CH4-NH3 大気への衝突を考え、その衝突により生じる化学反応に よってただちに平衡組成が生成されることを仮定している。そのよう な CH4-NH3 大気の高温での平衡組成に含まれる窒素の大部分は N2 で あるので、大量の N2 が生成される結果になっている。しかしながら、 これらの先行研究は衝突によって引き起こされる熱力学状態や化学反 応を再現しているとは必ずしも言えないことが問題点として挙げられ る。なぜなら、彼らが考えている CH4-NH3 大気の比熱が大きいために、 実際には衝撃波加熱が効かないことが予想されるからである。CH4 の 振動モードが多いことが比熱を大きくする原因である。もし衝撃波加 熱が効かない場合には、NH3 から N2 を生成する反応が緩慢になり、 先行研究の N2 生成モデルが破綻してしまう可能性がある。このよう な緩慢な反応を適切に扱うためには、化学反応の反応速度(キネティ クス)を考慮して議論する必要がある。そこで、本研究ではキネティ クスを扱うことができる衝突衝撃波加熱モデルを新たに開発し、その モデルを使って衝突による N2 生成量を再評価した。今回の発表では、 その結果を使ってタイタン N2 大気が衝突によって形成されうるのか? 形成されるのならばどのような条件で形成されるのか?について主に 議論する。

日時:2008年04月23日(水) 16:00-17:30
場所:自然科学研究棟3号館 609号室
講演者: Dr. Nuno Peixinho (University of Hawaii, USA / University of Coimbra, Portugal)
タイトル:The Kuiper Belt and its Progeny: trendy and colorful
abstract: The Kuiper Belt is a swarm of small icy bodies orbiting mainly beyond Neptune, usually known as Kuiper Belt Objects (KBOn) or Trans-Neptunian Objects (TNOs). It's existence was somehow predicted in the first half of the 20th century but it was only observed in 1992. In just 15 years, more than 1000 bodies were identified and a planethood was lost. Being very far and very faint the study of the KBOs is quite challenging. Yet it is one of the most active fields in Solar System research. We will discuss the structure of the Kuiper Belt, its families, its color properties, its evolution and how those relate with each other.

日時:2008年04月18日(水) 16:00-17:30
場所:理学部X棟206号室
講演者: Dr. Graham Heinson (The University of Adelaide, Australia)
タイトル:Imaging the Australian crust and mantle using magnetotellurics
abstract: Australia is an excellent laboratory for studying fundamental properties of the lithosphere, with a diversity of geological processes over a four billion years history. In this seminar I will talk about the MT method and some recent onshore and offshore studies, including the Gawler Craton in South Australia, and the Northwest Shelf in Western Australia. The MT method yields a measure of Earth's electrical resistivity that varies over seven orders of magnitude, making it one of the most diagnostic physical properties of Earth. In the upper crust, fluids and some mineral phases dominate conduction, but at mid-lower crustal depths and in the upper mantle, resistivity is a related to temperature of metamorphism, mineralogy and degree of deformation. Models presented in this seminar suggest that MT data, combined with seismic and potential field data, can provide evidence for the geometry of geological structures, and the geochemical and metamorphic evolution of the crust and mantle.



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