アブストラクト |
気象・気候の研究分野はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)において古くからの大口ユーザであり、また日々膨大な数の地球観測データを収集し予測シミュレーションに活用するなど、データサイエンスにおいても先駆的な研究を行ってきた。我々はさらなる気象予測、気候・大気環境予測の精度向上のために、より高い時空間解像度とより確からしい統計的情報(=アンサンブルサイズ向上)を用いた計算を求めており、そのためには常に最新のスーパーコンピュータを活用する技術開発が必要である。本講演では、2014年から開始された「富岳」開発プロジェクトにおいて進められた気象・気候分野アプリケーションコデザインの内容を紹介すると共に、「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」で取り組んでいる研究について触れる。 |