アブストラクト |
宇宙空間での宇宙ダストの測定は惑星空間での空間および軌道での分布や物理的、化学的性質に関する知見を与えてくれ、太陽系の起源を明らかにする一助となるものと考えられている。
宇宙探査が始まるとすぐに、探査機に搭載できる色々な宇宙ダスト計測器の開発が始まり、これまでにPioneer, Helios, Galileo, Ulysses, Cassini, Nozomi等の探査機が0.3から18AUまでの分布を、またHEOS、HITENやLDEFなどが地球周りのダストやデブリを測定し、GiottoやStardustは彗星のダスト観測をすぐ近くで行った。小惑星や彗星によってもたらされる惑星間ダスト、太陽光の圧力で跳ね返されるβ-メテオロイドや太陽系外から飛んでくる星間ダストなどが探査機に搭載された計測器で計測されている。
セミナーではこれまでに開発されたダスト計測器やそれによる観測結果、また、地上における較正実験法などについて紹介する。 |