アブストラクト |
漸近巨星分枝星のダスト放出現象の観測は、ダストの形成過程や銀河へのダスト供給の理解に重要である。この現象の数百年スケールの時間変動は、指摘はあるが理解が進んでいない。この変動を捉えるべく、約二十年離れたIRAS・「あかり」のデータを比べ、中間赤外線の色変化が大きく、変化が期待される天体を抽出し、miniTAO/MAX38で測光観測(波長9-12ミクロン)した。12天体を観測し、一部にIRAS/LRSのスペクトルと比較して弱い変化が見られた。これらの結果を基に、長期的な時間変動について議論する。 |