アブストラクト |
合体成長に伴うアグリゲイトの空隙率進化は、原始惑星系円盤におけるダスト成長に対して決定的な影響をもたらすことが明らかになってきた。本研究では、空隙率進化モデルの観測的検証を視野に、ダスト成長・空隙率進化に伴う円盤ミリ波オパシティの空間分布進化を計算した。この結果、高空隙率モデルは従来のコンパクトモデルと異なり、(1)円盤内側での光学的厚みの急激な減少と、(2)オパシティ指数βの空間ピークの不存在(それぞれ、低密度アグリゲイトの急速成長と低い実効屈折率に由来)を予言することを明らかにした。 |