アブストラクト |
氷は宇宙や地球上で極めて大量に存在し,その相転移(成長や融解・昇華)は様々な自然現象を支配する.その機構を解明するためには,相転移の過程を分子レベルでその場観察する必要があるが,これまでそのような手段がなかった.最近我々はオリンパスと協同で,氷結晶表面上の単位ステップ(0.4 nm高さ)を直接観察できる光学顕微鏡を開発した.この顕微鏡を用いて表面融解過程を直接観察したところ,氷結晶の表面融解により,形状が異なる2種類の擬似液体層が生成することを見出した.当日は,これらの過程の動画をご覧いただく. |