MOSIR Project

SiO2ガラスの超高圧下における振る舞い

会場	CPS セミナー室
資料	講演資料 (7.82MB)

アブストラクト	SiO2ガラスは、地球科学的・物質科学的・材料科学的観点から重要な物質であり、高圧下における振る舞いについても多くの研究がなされてきた。SiO2結晶との類似性から、SiO2ガラスの構造は、SiO4四面体を基本とする4配位の構造から、高圧下ではSiO6八面体からなる6配位の構造に変化すると予想されていた。しかし、実験技術的な困難から、構造変化の詳細は明らかになっていなかった。放射光X線を用いた吸収・回折法を用いて、高圧下その場密度・構造測定を行った結果、SiO2ガラスは20GPaから35-45GPaにかけて4配位の構造から6配位の構造に変化し、少なくとも100GPaまでの圧力領域において、6配位の短距離構造を持つ単一の非晶質相として振る舞うことが明らかになった。
キーワード	圧力誘起構造変化, 非晶質, 放射光X線