アブストラクト |
「科学」というと,どうしても小むずかしく受け取られがちです。しかしほんとうは,科学というのは感動に満ちたすばらしいエンターテインメントともいえるのではないでしょうか。そして,科学を多くの人に伝える仕事はとても大切なものではないかと思います。一般向け科学雑誌『Newton』では,多くの方に気軽に科学の楽しさを知ってもらえるような記事づくりを目指しています。この講演では,私がNewtonの編集者として行っている,「科学を伝える仕事」を紹介します。私は,博士課程を修了後,就職活動をしてNewtonPressに入社しました。大学院,とくに博士課程修了者は就職がむずかしいといわれています。研究生活からはなれて,一般企業で仕事をするようになった人間の一つの例として,私が大学院生のときに感じたことや,就職してから気づいたこと,大学院生の就職活動について思うところなども思いつくままにのべてみたいと思います。 |