アブストラクト |
(1)火星重力場の3次の成分は二酸化炭素の雪の消長に伴って季節変化する。これとレーザ高度計のデータを組み合わせれば面白いことがわかる。(2)地球熱圏に持ち込んだ水蒸気は電子を枯渇させる。こうしてできる電離圏の穴を稠密GPS網で観測することによって、地球に突入する小彗星を数えることができる。ところが昨年四月に日本海上空に現れた東西に細長いイオン・ホールは彗星によるものではなかった。(3)ヒマラヤの氷河が30年でなくなるというのはIPCCの嘘らしい。しかし現地では氷河湖の成長と決壊が続いている。本当のところはどうなのか。重力衛星GRACEによるアジア高地の重力変化が初めて定量的な指針を与える。(1)-(3)の詳細は下記の論文で読めます。http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~heki/pdf/MatsuoHeki_Icarus.pdfhttp://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~heki/pdf/OzekiHeki_JGR2010.pdfhttp://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~heki/pdf/MatsuoHeki_EPSL.pdf |