アブストラクト |
JEM-EUSO は宇宙起因の地球大気圏内での瞬間発光現象を観測し, 国際宇宙ステーション (ISS) を含む地球全体を使う新しい天文台 である. 口径約 2.5 m の約 60 度の視野を持つ超広視野望遠鏡で 観測する. ISS は, 高度約 430 km, 軌道傾斜角 51.6 度の軌道 上にあり, 地球を南北の隔たりなくほぼ全球に渡って観る. JEM-EUSO は, 1E20 電子ボルト (eV) を超える極限エネルギー粒子が作る 微弱な光を観測する. 宇宙から到来する粒子は, 地球大気の原子核 と衝突して主に電子・陽電子・ガンマ線からなる空気シャワーを 形成する. EUSO はこのとき励起された窒素分子から放射される蛍光 紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し, 空気シャワーの発達を 形成する. EUSO はこのとき励起された窒素分子から放射される蛍光 紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し, 空気シャワーの発達を 三次元的に再構築する. 1000 個以上の事例を検出し, 極限エネルギー 粒子の起源天体を始めて同定する. 大気を巨大な検出器として使う JEM-EUSO は, 必然的に大気内の発光現象, 雷, 夜光, 流星なども 全球的に網羅的に観測する. |
キーワード |
天文台, エネルギー粒子, 大気, 電子, 原子, 陽子, ガンマ線, 窒素, 蛍光, 紫外線, 雷 |