セミナー: CPS セミナー
日時: 2024 年 6月 3日(月)15:00
場所: 神戸大学惑星科学研究センター セミナー室+オンライン(ハイブリッド開催)
講演者: 岩崎 一成(国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト 助教)
タイトル: 原始惑星系円盤内側領域のデッドゾーン境界近傍におけるダイナミクス
要旨: 原始惑星系円盤の構造決定にはガスの角運動量輸送過程が重要な役割を果たしている。円盤内側は電離度が十分高く,磁気回転不安定性 (MRI) が駆動する乱流が実効的粘性として働き角運動量を外側に輸送する。 一方で,円盤の外側に向かうと電離度が下がり,MRI が不活性な領域 (デッドゾーン) が生じる。 デッドゾーンではコヒーレントな大局磁場のトルクによる角運動量輸送が働くと考えられている。 このように原始惑星系円盤では領域によって異なる角運動量輸送機構が働く。 これまでの先行研究ではアクティブゾーンとデッドゾーンのそれぞれに限定したシミュレーションが行われてきた。 しかし円盤進化を決定づける大局的な質量・角運動量輸送過程や質量放出過程・磁束輸送過程を明らかにするためには,アクティブゾーンとデッドゾーンの両方を含む非理想磁気流体シミュレーションが不可欠である。 そこで我々は現実的なオーム散逸と両極性拡散を考慮した大局的非理想磁気流体シミュレーションを富岳において実行した。 円盤内側のアクティブゾーンと外側のデッドゾーンを計算領域に含む広いダイナミックレンジ (0.1 au ≤ r ≤ 10 au) をもち,かつアクティブゾーンを適切に分解した計算である。セミナーでは、我々が発見したアクティブゾーンとデッドゾーンの間に生じる遷移ゾーンと、角運動量輸送過程・磁束輸送過程、そして惑星形成への示唆を中心に講演する。
キーワード: 原始惑星系円盤、磁気回転不安定性、角運動量輸送、磁束輸送
世話人: 斎藤 貴之

参加方法:

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