セミナー: CPS セミナー
日時: 2020 年 1月 10 日(金) 16:30 -
場所: 神戸大学 六甲台キャンパス 自然科学総合研究棟 3 号館 6F 609 セミナー室
講演者: 和田 桂一 (鹿児島大学 理工学域理学系 理工学研究科(理学系) 教授)  
タイトル: 銀河中心巨大ブラックホール周りの新しい天体種族形成の可能性
要旨: 常識的には、惑星とは「恒星の周りの天体」であり、原始惑星系円盤から形成される。大きさ0.1ミクロン、重さ10^-15 g程度の星間ダストが集積して、地球サイズになるためには、実に40桁も成長しなければならず、しかも、その間に理論的には、いくつもの「障壁」があると言われている。しかし、すでに4000を越える系外惑星が見つかっていることから、ダストから惑星に至る「正しい経路」があるはずである。近年、主に日本の研究者により、障壁を回避する有力なダスト集積理論が提唱されている。われわれ(和田、塚本、小久保)は、これらの理論を、活動銀河核周りのダストに適用するという大胆な試みをした。その結果、これまで全く考えられていなかった新しい天体の種族「Blanet」がダストトーラスの奥に潜んでいる可能性を発見した。
キーワード: 活動銀河核、ダスト進化
世話人: 斎藤 貴之