日時: | 2012 年 3 月 7 日(水) 15:00-16:00 |
場所: | CPS セミナー室 |
講演者: | 東 真太郎 (広島大学) |
世話人: | 鈴木 絢子 |
タイトル: | 斜長石とかんらん石の相対強度と地球と金星のレオロジー層構造におけるその重要性 |
abstract: | 地球において最も大きい物質循環の1つとして、プレートテクトニクスが挙げられる。プレートテクトニクスは古いプレートや水を地球深部へと運ぶだけでなく、熱輸送にも深く関わっている。地球の進化にこのプレートテクトニクスは大きな役割を担ってきた。しかし、金星や火星など、他の地球型惑星では、このプレートテクトニクスが機能していない。この原因の1つとして惑星内部の岩石の挙動や強度(レオロジー)の違いが深く関係していると考えられる。本研究では惑星の下部地殻の主要構成鉱物である斜長石とマントルの主要構成鉱物であるオリビンを用いて、広島大学設置の改良型固体圧式実験装置で変形実験を行い、それらの鉱物の相対強度を明らかにした。この結果から地球と他の地球型惑星との違いを明らかにし、レオロジーの観点から、なぜ金星ではプレートテクトニクスが存在していないのかを考察する。 |
キーワード: | オリビン、斜長石、相対強度、金星 |