| 日時: | 
  2012 年 2 月 29 日(水) 16:30-17:30
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| 場所: | 
  CPS セミナー室 
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| 講演者: | 
  矢野 浩一 (駒澤大学)
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| 世話人: | 
  山田 耕 
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| タイトル: | 
日本で基礎研究は必要だろうか?〜経済モデル・データからの回答〜
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| abstract: | 
2011年予算と比較し、2012年予算案では科学技術振興費(研究予算の柱となる予算)は2.3%減少した。これは世間一般では日本政府の負債残高が膨大であることを反映していると考えられている。さらに日本は今後さらに少子高齢化が進み、日本政府の財政は更に苦しくなると予測されている。そのような現状において、日本で基礎研究は本当に必要なのだろうか?それについて(1)経済学と科学の相違点、(2)日本財政の現状と少子高齢化社会における税負担の概算、(3)短期と長期における経済政策の違い、(4)生産性の重要性と知識のスピルオーバー効果、(5)財政政策・金融政策などの視点から考える。以上の論点を踏まえて、日本経済の将来像は必ずしも明るくはないが、「基本的には」基礎研究は今後も重要であることを論じる。しかし、それを一般の人達に納得してもらうことは難しい点も論じる。
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| キーワード: | 
科学技術予算、一次近似、生産性、経済安定化政策、国民の理解
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