日時: 2010 年 1月 25日 (月) 16:30 - 18:00
場所:

北海道大学理学 8 号館コスモスタジオ
(ビデオ会議システムを用いて中継予定)

講演者: 栗原純一
(北海道大学PD)
タイトル: 極域下部熱圏で発生する巨大鉛直風
abstract: 極域の高度90-150kmの下部熱圏において、オーロラ活動に伴って 風速数10m/sにも及ぶ鉛直風が発生することが知られているが、 そのメカニズムは未だに明らかになっていない。 極域下部熱圏の 力学とエネルギー収支の研究を目的として行われた DELTA-1 & 2 キャンペーンでは、観測ロケットによるin situ観測、欧州非干渉 散乱(EISCAT)レーダーによる電波観測、全天カメラ などによる 光学観測という異なる3つの手法を相補的に組み合わせた 総合観測を 行い、巨大鉛直風が発生するメカニズムの解明を目指した。 今回の セミナーでは、DELTAキャンペーンによる最新の研究成果を紹介すると ともに、昨年のDELTA-2キャンペーン中に発生した 過去最大規模の 成層圏突然昇温が熱圏・電離圏に及ぼした影響に ついても報告する。