アブストラクト |
神戸大学とPFNが共同開発したアクセラレータMN-Coreは深層学習向けとして開発されたものの、汎用計算も可能であり、Green500で3度に渡って1位を獲得してきた電力性能比の高さから、GPUを超えるアクセラレータとなることが期待されている。実際に、富岳の次の国家スパコンの調査研究プロジェクトであるポスト富岳FSでは、MN-Core系列のアクセラレータの搭載が検討対象となっている。一方で、この様に汎用演算加速装置として期待されていながらも、MN-Coreには汎用的な計算を行うためのAPIが現状存在しない。本発表では、MN-Coreの汎用計算向けプログラミング環境として、OpenACCを検討し、MN-Core向けOpenACC自体の設計思想、MN-Coreの動作に基づいた(特に計算科学アプリユーザーを意識した)ユースケース、それに基づいたプログラミングモデルや仕様、考えられるコンパイラやランタイムライブラリなどの言語処理系実装について説明する。 |