アブストラクト |
常識的には、惑星とは「恒星の周りの天体」であり、原始惑星系円盤から形成される。大きさ0.1ミクロン、重さ10^-15 g程度の星間ダストが集積して、地球サイズになるためには、実に40桁も成長しなければならず、しかも、その間に理論的には、いくつもの「障壁」があると言われている。しかし、すでに4000を越える系外惑星が見つかっていることから、ダストから惑星に至る「正しい経路」があるはずである。近年、主に日本の研究者により、障壁を回避する有力なダスト集積理論が提唱されている。われわれ(和田、塚本、小久保)は、これらの理論を、活動銀河核周りのダストに適用するという大胆な試みをした。その結果、これまで全く考えられていなかった新しい天体の種族「Blanet」がダストトーラスの奥に潜んでいる可能性を発見した。 |