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隕石に記録された小惑星の形成場所と軌道進化
講演者
藤谷 渉 (茨城大学 理学部)
日時
2018/12/21 - 2018/12/21
セミナー名
CPS セミナー
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会場
神戸大学惑星科学研究センター セミナー室
資料
講演資料
(4.11MB)
アブストラクト
始原的隕石(コンドライト)は一般に母天体で水による変質作用(水質変成作用)を受けている。本研究では水質変成作用で形成した炭酸塩鉱物の炭素同位体比(δ13C)を測定し、その炭素の起源と母天体に集積した揮発性物質の解明を試みた。
測定の結果、CMコンドライト中の炭酸塩鉱物のδ13C 値は20-80パーミルと大きな変動を示すのに対し、Tagish Lake隕石(D型小惑星起源と考えられる特異な隕石)はおよそ70パーミルで一定であることが明らかになった。さらに、Tagish Lake隕石中の炭酸塩鉱物の存在量(1.3 wt%)はCMコンドライト(平均0.17 wt%)よりかなり大きい。炭酸塩鉱物の炭素同位体比の変動は少なくとも二つの炭素リザーバの混合によると解釈すれば、Tagish Lake隕石は13Cに富む炭素リザーバが相対的に多く含まれていることになる。そのようなリザーバの候補は母天体に集積したCO2 iceであり、Tagish Lake隕石の母天体はCO2 iceが凝縮する低温環境(< 80K)で形成したと考えられる。本結果は、現在小惑星帯に存在するD型小惑星が巨大ガス惑星の形成領域よりも太陽から遠い位置で形成し、その後軌道が変化したことを示唆している。
キーワード
chondrite, asteroid, carbonate, carbon isotope
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