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アストロバイオロジーへのお誘い
講演者
大石 雅寿 (国立天文台)
日時
2013/06/14 - 2013/06/14
セミナー名
CPSセミナー
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会場
惑星科学研究センター
資料
講演資料
(11.83MB)
アブストラクト
「生命はどうやって発生したのか ? 生命の起原」は人類の根源的問いの一つと言える。「我々は宇宙で孤独な存在なのか、あるいは、他惑星に仲間がいるのか?」
生命体は多種多様な物質から構成され、細胞内では様々な生化学反応が起きている。その進化は、おそらく過去の地球環境と大きく関連し、化石に古生物の記録が残されている。このように生命に関しては非常に広範な科学分野の密接な連携が必要となる。関連研究分野間の緊密な研究協力の進展を踏まえ、「宇宙における生命の起源・進化・分布・未来の研究」を目的とするアストロバイオロジーという新しい学問分野が1990年代末に提案された。
最近では、地球上では「生命の種」(アミノ酸、糖、核酸を構成する塩基やそれらの前駆体等の有機分子)が十分に生成されず、「生命の種」を宇宙から初期惑星環境に持ち込むことが生命の発生にとって重要ではないかとのアイデアも出されている。このように、アストロバイオロジーは、非常にホットな学際研究分野として注目を浴び始めている。このような背景を踏まえ、日本でもアストロバイオロジーに関与する研究者が増えてきた。
本講演では、宇宙と生命の架け橋としてのアストロバイオロジー研究の現状を概観し、最近得られたグリシン前駆体の観測結果の速報、ハビタブル惑星での生命兆候(バイオマーカー)の話題、ホモキラリティの成因が宇宙にあるのではないかという話題などを紹介し、幅広い研究分野の方々にアストロバイオロジーへの参加を呼びかけたい。
キーワード
アストロバイオロジー, 生命の起原, 化学進化, 生物進化
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