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火星ランパートクレーターのエジェクタ地形形成過程の研究

火星上にある衝突クレーターのほとんどは,月などの他の天体では観察されない形状のエジェクタ(堆積物)地形を持っています。 ランパートクレーターと呼ばれるこれらのクレーターのエジェクタ地形は,特徴的な地形から,エジェクタが何らかの要因で流動化し,地面を這う流れ(重力流)となって堆積してできたと考えられています。 しかし,流動化の発生機構や流動化を引き起こした要因などは,まだ明らかになっていません。

流動化を引き起こした要因として,地下にある揮発性物質(水や二酸化炭素)か,大気が有力視されています。火星衝突クレーターのエジェクタ地形形成過程を明らかにすることは,クレーターが形成された当時の火星の地表・大気環境を類推する手がかりとなります。 私は特に,大気がエジェクタ地形に与える影響を調べています。

小天体上のクレーター形成過程に関する研究

小惑星などの小さな天体上での衝突クレーター形成過程は,惑星などの大きな天体上でのそれと,様々な点で異なります。 例えば,天体の空隙率が高いことや重力が小さいこと,衝突速度が小さいこと,クレーターサイズに対して表面が不規則な形状であることなどです。 最近の宇宙惑星探査において,例えばイダ,エロス,イトカワなどの小惑星上で,不規則な形状の面に形成された衝突クレーターが見つかっています。 私は,特にぶつかられる表面の形状が,できるクレーターの形状に与える影響について調べています。


Last modified: 2019.11.23
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