アブストラクト |
2001年5月20日(日)、我々Mosirプロジェクト有珠取材チームは噴火から約一年を経過した有珠山の現地調査及び取材を行った。本サイトでは、現地においてDVビデオカメラで撮影/編集した画像をネットワーク配信技術(realsystem)を用いて、有珠火山観測所の岡田弘先生の解説とともに紹介する。
本企画の目的は、学術的に貴重なフィールドである有珠山を一般の方々にもよりよく知って頂き、興味を喚起したいということにある。そこで、北大理学研究科地球惑星科学専攻の学生が、自らの判断で撮影対象を選択し、その場で専門家から「その場でどういう現象が起こり、何が学術的に興味深い(面白い)のか?」ということを直接伺った。
一般の立ち入り制限区域内(取材当時)での取材ということで、映像だけでも大変貴重な資料となり得ることを確信している。さらに岡田先生の現地での熱心な解説によって、一般の視聴者の方々も2000年3月31日から有珠山で生じた現象についてよりよく理解して頂ける思う。そして、このサイトが「有珠山は地球の営みを体験できる比類ない天然の博物館である」という認識が、広く共有される一助となればと願っている。
岡田先生には、ご多忙の中我々の取材のために時間を割いて頂き又、現地では撮影対象について適切なアドバイスを頂いた。そして何よりも、本企画の趣旨を理解の上で熱心に解説して頂いた。林祥介先生、渡部重十先生、倉本圭先生には、動画配信に必要な機材を提供し、Mosirプロジェクトの活動に協力して頂いた。(文/中神 雄一) |